膝関節症
・膝が痛くなる原因は?
高齢者の場合、ひざ痛の原因でよく見られるものは「変形性膝関節症」です。
加齢により関節軟骨や半月板が摩耗する事で発症します。
関節軟骨がすり減ると、関節を包んでいる関節包の細胞を刺激して炎症を起こします。
その結果、膝が腫れたり、熱を持ったりするようになります。
膝が腫れるのは、刺激を受けた関節包から滑液が過剰に分泌されて膝に過剰に貯留された「膝に水がたまった」状態になります。
こうして関節炎が引き起こされ痛みが現れます。
また、関節の炎症は治まったのに、痛みが持続する事があります。
これは関節の中ではなく、関節周囲の関節包や腱、筋肉に起こる痛みでもあり、関節の炎症が治まった後、関節包は以前よりも硬くなります。
関節包は膝の動きに連動して伸び縮みしていますが、硬くなってしまうと、膝の動きに対応できなくなります。
その結果、関節の動きが悪くなり、スムーズに歩く事ができなくなり、関節包が無理に引っ張られて膝が痛むようになります。
膝の曲げ伸ばしがつ辛くなると、痛みを避けるために膝をかばって行動するようになり、膝周囲の筋肉や腱が縮んで硬くなってこわばり、膝関節に新たな痛みが現れるようになります。
また別の原因としては、膝周りの筋肉の衰えがあげられます。
この筋肉には、膝の関節・腱・骨などを支えて、膝の動きを安定させる大切な役割があります。
加齢に伴い、関節周囲の筋肉が減少したり柔軟性が低下して硬くなったりする事で、膝の痛みにつながります。
・痛点ストレッチで局所的な柔軟性を取り戻す
痛点ストレッチは、膝周囲の押して痛む部分をあえて押すストレッチ方法です。
まず、膝の力を抜き、軽い痛みとともに気持ちよさも感じる程度の力で押し、これを繰り返します。
これにより、局所的に柔軟性を取り戻し、痛みの改善につながります。
頻度行うと痛みが取れる事が多く、膝蓋骨(しつがいこつ)の周囲は特に硬くなりやすいので、指で押したときに痛い部分を動かすと有効です。
※ただし、膝が腫れて熱がある場合や、痛みが非常に強い場合には、強い炎症が起きている可能性がありますので、専門の医療機関を受診してください。
同時に足の動きに関する筋肉を全身施術する事により、身体本来の動きを取り戻しやすくし、膝の痛みを軽減・取り除くようにします。
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